骨粗鬆症とは
骨粗鬆症は、自覚症状が少ない病気です。
そのため、骨折をしてから分かるケースも多く、早めの対応が必要です。
また、骨粗鬆症はロコモティブシンドロームの原因ともされており、寝たきりの状態を作り出す一因 ともされています。
骨は日々作られては吸収されるという代謝を繰り返していますが、骨の形成よりも吸収速度のほうが 早くなると、骨に小さな穴が多数空いてスカスカになります。
その結果、骨の強度(強さ)が低下し、骨折しやすくなるのです。
検査の必要性について
- 身長が縮む
- 腰、背中が曲がる
- 重いものを持つと、腰や背中が痛い
- 自分の家族や親戚に大腿骨近位部骨折の手術を受けられたことがある
- 閉経が早かった
- ステロイドを含め多くの薬剤を服用している
- 普段運動する習慣が全くない
- 糖尿病などのメタボリック症候群がある
上記に該当する項目がある場合、検査・受診されることをお勧めします。
該当しない場合でも、60歳以上の女性の方は、ぜひ一度検査されることをお勧めします。
検査について
当院では、日立アロカメディカル社製DCS-600EXVを使用します。
この機械は、DEXA法を用いて計測するX線骨密度測定装置です。
この装置では、二種類のX線を照射して骨塩量を測定することができるので、超音波法よりも精度が 増していることがメリットです。
骨密度とは、骨量、骨塩量、骨塩定量と言い換えることもできますが、いずれも、骨中に含まれる カルシウムやリンなどのミネラル分がどれくらいかを調べる指標です。
この検査をすることによって、骨にどれぐらいの密度があるか、骨量が低下していないかを調べる ことができるので、骨粗鬆症の予防にもつながります。
前腕(橈骨)で測定するため、加齢による変形が少なく、高齢者の測定に向いています。
患者さんに、自然な体制で楽に検査していただけるうえ、検査時間も短いです。
継続して測定することで骨密度や検査データの改善をチェックしていくことができるので、4カ月に 1回、検査することをお勧めしています。
検査日・診察日について
検査: 月曜日~土曜日(診察時間内、いつでも可能です)
診察: 毎週土曜日(重症の方のみ)
担当: 平 雄一郎医師・平 薫代医師